墓参りツーリング2019~ゼストと天皇制とオートバイ(前篇)
ツーリングシーズンの幕開けを告げる「墓参りツーリング」に、今年 (2019年) も行ってきた *1。
幕を開けただけで何も演目がなかった去年のようなことにならないよう、激務による「やる気欠乏症」と、加齢による「睡眠障害」を克服しなければならない。
そんな思いを抱きながら出かけた今回のツーリングでは、「毛細血管の衰え」という新たな問題をイヤというほど思い知らされることになったのだった。
ツーリングとはまったく無関係な前置き
11連休もしたけれど
4月26日(金)もズル休みして11連休もした今年のゴールデンウィークは、結局どこにも遠出はしなかった。
天気も概ね悪かったし、ニュースやワイドショーであれだけ「渋滞だ」「混雑だ」と聞かされれば、人ゴミ嫌いのデブショーにも拍車が掛かるってもんだ。11日間で行った場所と言えば、いずれも拙宅から徒歩圏内にある「ロイヤルホームセンター戸塚深谷」と「ゼスト横浜戸塚店」ぐらい(笑)。
小動物コーナーが楽しいロイヤルホームセンター戸塚深谷
大手小売業が戸塚に店舗を構える場合、店舗名に「横浜」を付けるのはお決まりのパターンである。
まあ横浜市に属していることは確かなので別に問題はないのだが、本当はもっと都心に近い場所が良かったけど戸塚にまで“下野”しなければ家を買えなかった私などは、どうしても「住所は横浜です・・・戸塚だけど」という卑屈な意識を拭い去ることができない。西区とか中区とかの「ディス・イズ・ザ・ヨコハマ」な地域にお住まいの皆さんはきっと、「戸塚となんかいっしょにして欲しくないざぁます」と思っているに違いない・・・という意識を。
そんな観点から捉えると、「横浜」を名乗らないばかりか、「戸塚“深谷”」という戸塚区西部の住民しか知らない地名を冠するこの店舗は、とても潔い。ちなみに深谷は、元サッカー日本代表の中村俊輔氏の出身地である。これもまた、戸塚区西部の住民しか知らない豆知識だ。
連休初日は、そのロイヤルホームセンター戸塚深谷のいつも混んでいるペットコーナーに、「連休前の平日なら空いているだろう」と思って犬を見て癒やされるために行ったのだが、私と同じように労働を放棄しているナマケモノ達が思いのほか多かったので、ほとんど人が入ってこない小動物コーナー *2 で、ウサギや鳥やハムスターなどを観察して過ごしていた。
ハリネズミ(タイ産)は写真のとおり本当にかわいくて、思わず連れて帰りたくなった。このビジュアルからして、何かとネタにもなりそうだし。
でも、どんな動物も死んだ時が悲し過ぎて立ち直れなくなることがわかっているので、思いとどまった。そもそも生き物を「買う」という行為は、営利目的のペットショップをヨシとしない私のポリシーに反する(ま、「見る」だけならいいでしょ)。
以上、ツーリングとはまったく無関係ですが、これらの写真がとても気に入っているので掲載してみました。
遠くて近い場所=ゼスト横浜戸塚店
ロイヤルホームセンターはまいど御用達だが、「アニオタの聖地=ゼスト」に行ったのは初めてである。
アニメなんてものは、南米パラグアイのエンカルナシオンぐらい私から遠い所にあるカルチャーだが、なかなか興味深い場所であった。
というのも、店内の一角に「AV女優・来店記念ポスター (サイン入り)」が大量に貼られていたからだ。そのいずれも、この国に住む一般男性なら誰でも知っている有名な女優さんばかり。
なんだよ・・・こんな近くでサイン会(握手会?撮影会?)やってるなんて、ぜんぜん知らなかったよ・・・
スタッフブログを逐一チェックして、次の機会にはぜひ行かねばなるまい。なんでって、ナマで女優さんを目にすれば、より一層・・・(以下、公序良俗に反するので自粛)。
まあとにかく、アニオタだけでなく、「エロオタの聖地」でもあったわけだ。ゼスト恐るべし。エンカルナシオンが、小雀公園ぐらいには近くなった。
天皇も皇居も元号もいらない、でも・・・
さて、日本政府が4月30日~5月2日を祝日または祝日扱いにしたのは、「国民全員で天皇の退位と即位をお祝いしましょう」ということらしい。
私はガキの頃からの「天皇制反対論者」なのでお祝いするつもりは毛頭なかったが、会社自体が休みだし、ムダに抵抗して働いたところで1円にもならないので、素直に「グランツーリスモSPORT」なんかをしてヒキコモっていた。
去年買ってから1年近くほぼ放置してたけど、やっぱおもしろいね、グランツーリスモは。
でも、“ブランド”セントラルに、言わば“無印”である愛車「スカイライン」はもちろん、「INFINITI Q50」さえ無いのは悲しい。山内さん、どうか次のアップデートでは追加してください。よろしくお願いします。閑話休題。
裕仁のジイさんが危篤になって、付和雷同な皆さんがヨってタカって自粛(笑)したせいで世の中が真っ暗になった30年前は、
- 「天皇なんてイラナイ」
- 「皇居をセントラルパークにしろ」
なんて主張をメディアで(当時は、SNSはおろかインターネットさえなかったワケだが)よく目にしたと記憶しているが、最近そんなことを言う人はめっきり少なくなった。
これはひとえに、明仁さんおよび美智子さんの人柄と、長年積み重ねてきた善行によるものだと思う。お二人の態度と行動については、私も尊敬している(ちなみに裕仁が終生沖縄に近づこうとさえしなかったことは心底侮蔑している)。
それでも、天皇・皇后を始めとした皇族方は、本当に必要だろうか?
東京のド真ん中に、あんなデッカい「専用住宅」があるのはなぜだ?
ワイドショーで「二画目までなら『平成』を『令和』に書き換えられる」なんてバカみたいにやってたけど、そもそも今日ビ元号なんて書くことある?
私が天皇制に疑問を持ったのは、イタイケな少年の時分に「朝日ジャーナル(笑)」か何かで「いわれない尊敬を受ける人がいる世の中には、いわれない侮蔑(差別)を受ける人が必ずいる」みたいな主張を読んだことがキッカケである。
でもまあ、天皇もいなければ元号もない、ついでに言えばたいして歴史もないアメリカでさえ、いつまで経っても人種差別はなくなっていない(らしい)ことを踏まえると、そんな主張もただの詭弁に過ぎないようにも思える。
さらに、私には不条理極まりない施設としか思えない皇居に、辛苦に耐えながらも嬉々として群がっている人達の映像を見るにつけ、やはり天皇制はこの社会の“かすがい”なのだろうか、とも思えてくる。
それにしても、雅子さんは本当にかわいそうだ。あんなヤツに口説かれなければ、この国の外交を背負ったであろうほどの優秀な人なのに。その優秀さゆえ、くだらない皇位継承問題で苦しんでいるのは、想像に難くない。
浩宮も、もっとちゃんと「一生全力でお守り」しろよ。あ、もう天皇なのか。「昭和」を生きてきた私は、やはり今でも「浩宮」と言ってしまう(けっこう年上だけど、まあ他人だしね)。
とにかく、ひとりの優秀な女性を何年にも渡って病で苦しめるような、そんな制度は無くしちまえばいい。
天皇がただの「国民の象徴」なのであれば、次は愛子で良い。
なぜゴールデンウィーク後なのか
前置きが長くなった。なぜ前置きを長くしたかというと、本篇で書くことがあまりないからである。なぜ書くことがないかと言うと、ツーリングの翌日がフツーに仕事だったので時間とキモチに余裕がなくて、いつも以上にただひたすら走り続けていたからである。
ツーリングを思い立ったのは、ゴールデンウィーク後の最初の日曜日が、高速道路がもっとも空いていると思えたからだ。ゴールデンウィーク中に散在した皆さんは次の日曜は外出を控えるだろう、という理由で。天気予報も、会津地方および新潟県ともにこれ以上ないというほどの晴れ予報。
こういう時に出かけないと、あっという間に梅雨に入り、そして夏が来て「なんだ、また土日は雨か」なんてことが続いて、そんなこんなで1年が終わってしまう。「墓参りツーリング」は、数多の親不孝を重ねた私に課せられた「義務」なのだ。
予想どおり、行きも帰りも渋滞と呼べるほどの混雑はまったくなかった。帰路の環八でさえ、まだ21時台だというのに至ってスムーズに流れていた。
天候も、関東地方はずっとどんより曇り空で萎えたが、福島県が近づくにつれて回復し、会津も新潟もずっと快晴であった。
(以上、いつまで経っても書き終わらないので続きは後篇で)