高速道路の渋滞時、オートバイは路側帯を走れるよう法改正を

どうも、「なんちゃってライダー」の私です。

2ヶ月以上、オートバイに跨がっていないばかりか、自宅から徒歩7分離れたガレージ(借)に置いてある愛車の姿を見ることさえしていません。この土日はオートバイに乗るのに何ら支障のない天候でしたが(私は暑いのは大好きなので)、やっぱり乗りませんでした。

そんな私ですが、オートバイに乗るときにいつも思っていることが天下のオートバイ雑誌に載っていましたので、ご紹介します。

 

BikeJIN 2015年8月号

「FreeTalking #2:高速の路側帯通行はどうしてNGなのか?」

 

今回は多くのライダーが不満にして不審に思う、高速道路渋滞時の路側帯通行についてお話します。

- BikeJIN 2015年8月号 「FreeTalking #2:高速の路側帯通行はどうしてNGなのか?」 

「BikeJIN」で二輪周辺の環境改善に関する活動を報告しているAJ会長・吉田純一さんの今月号のコラムは、まさに長年私が考えていたことでした。

▼2014年9月14日、中国自動車道・神戸三田ICの近く。f:id:ToshUeno:20140914170923j:plainこの時、この車列はほとんど動きませんでした。写真を撮るだけ撮って、この後私は路側帯を走りました。なぜなら、この直射日光ギラギラの炎天下に、長袖長ズボンを着てヘルメットを被ったオートバイ乗りが、エアコンガンガン効かせた涼しい車内でのんびり運転しているクルマの皆様に合わせて走る“道理”がないからです。場合によっては、命のキケンさえあるからです。

わざわざ書くほどのことでもありませんが、オートバイは自立できない乗り物です。当然のことながら、低速だとフラツキます。

私はクルマにも乗りますが、渋滞時に目の前をフラツキながら“マジメ”にクルマに合わせて走っているオートバイ乗りがいれば、「スリ抜けでも何でもして早く前に行けよ」と思います。見ていて危なっかしいし、もし転倒でもしようものなら、こちらにも“被害”が及ぶかもしれないからです。

 

世間の声に耳を傾けて現状に合わせた法律改正を

私が数年前から「ああ、オレと同じことを考えている人もいるんだなあ」と思って「心の拠り所」としていたのは、吉村誠也さんという方が4年前に書かれた、こちら▼の記事です。

4年も前から既に堂々とこの意見を主張されていた、その勇気には恐れ入ります。そして、今月号の「BikeJIN」で吉田さんの意見を見てますます心強く感じ、私も今回記事にした次第です。

 

私は、「二輪は緊急車両が来ればすぐに避けることができるし、渋滞解消にもつながり安全で排ガス対策にもなる。一石何鳥にもなるでしょう」と警察庁、国交省、環境省などに訴えています。

- BikeJIN 2015年8月号 「FreeTalking #2:高速の路側帯通行はどうしてNGなのか?」

吉田さんの主張は、オートバイ乗りからすれば至極まっとうなことなんですが、まあ、こういう訴えはオートバイに何の興味もない”お上”には通じないでしょう。

 

今年の5月3日に神奈川県警はヘリコプターを使い、渋滞時に高速道路の路側帯を走る車両の取締りを実施しました。結果、捕まったのは二輪が大半で、四輪が1台ということでした。

- BikeJIN 2015年8月号 「FreeTalking #2:高速の路側帯通行はどうしてNGなのか?」

神奈川県警も相当ヒマですね。私を含めた神奈川県民の血税を、こんな”実のない”取締りに使っていいのでしょうか。

今年の5月3日、私は雨の中、山口県から東を目指してずっと走っていて、神奈川県にたどり着いたのは翌4日の未明でした。

3日当日に神奈川県内の東名道を走っていなくて本当に良かったです。確実にパクられていたと思うので。

国沢さんの自動車評論はあまり好きではないですが、時々いいことを言ってくれます。

そして、吉田さんや国沢さんだけではなく、ネット上には同様の意見がたくさん広がっています。

 

私は古い法律を改正せず実態に合わせないのは、間違いだと思っています。

〔中略〕

昔は高速道路がこんなに渋滞するなどとは誰も思っていませんでした。現在では休日のたびに各地で渋滞が起こっています。

- BikeJIN 2015年8月号 「FreeTalking #2:高速の路側帯通行はどうしてNGなのか?」

どうか、”お上”の方々には、世間の声に耳を傾けて、現実に即した法律改正を迅速に行って欲しいものです。

 

ただし、注意すべきことが一点

路側帯を走るにしても、私はできるだけ徐行はするようにしています。

上の写真の後、中国自動車道・宝塚IC付近で路側帯を控えめに走っていたら、当該ICから入ってきたH-Dに左側からブチ抜かれました。スピードを出すだけならまだしも、左側を追い抜くなどもってのほかでしょう。

そんなに先を急ぎたいなら、どうぞ危険を冒して車列の間をすり抜けてください。 

 

キモチイイまま帰りたい

高速道路の渋滞は、本当に疲弊します。混んでいるからといってICまでは降りられない「心理的制約」は、まるで道路上に”軟禁”されているかのように私には思えます。それはクルマも同様ですが、全身でバランスを取る必要があるオートバイの疲労度は、クルマの比ではないでしょう。

やっぱり、こういうキモチのいい景色を見た後は、そのキモチのまま、帰りたいじゃないですか。f:id:ToshUeno:20140914102139j:plain