またしても、記憶をなくしてしまった。
そういう飲み方は、もうやめようと思ってたのに。
とある研修に行った。研修終了後、懇親会をやるという。
ほんの数時間前に会ったばかりの人間達と、酒を飲むという。
いくらトシを取っても苦手なモノはなくならないが、その中でももっとも苦手なイベントのひとつだ。
ただ、自分のカネで参加しているならともかく、会社のカネで参加している研修の”一環”なので、辞退するわけにもいかない。
18:17に中華料理屋に到着。
サラリーマンの、てめえの会社の”自慢話””内輪話”に参加する気にもなれず、というか、参加しようにも言葉がまったく浮かんでこず、ただひたすら飲み続ける。
クソ面白くもない、クソの役にも立たない会話のネタがポンポン出てくる人達は、ホントすごいと思う。
決してバカにしているわけではない。
クソガキの頃は他人とコミュニケートするのに困った記憶はないのだが、自我に目覚めるとともに、他人を受け入れられない人間になってしまった自分に比して、バランス良く他人と交流できる人達は、心底尊敬する。
まあそれはともかく。
ここの料理はまったく美味くはなかったが(麻婆豆腐に至っては「コレあんかけ?」って程なんも味がしなかった)、紹興酒が妙に美味くて、何も食べずに、ただひたすら飲み続ける。
そんなわけで、また記憶を失う。
カネに余裕があったひと昔前だったら、ソッコータクシーで帰るところだが、無意識のうちのコスト意識なのか、電車に乗った・・・らしい。
まったく記憶を失っても、現代は、Suica/PASMOに記録が残る。
便利な世の中だ。
その記録には、
- 入:小伝馬町
- 出:(地)東銀座
- 入:(都)東銀座
- 出:(都)新橋
とあった。
さらにスマホには、記憶を失ってからの写真が2枚残っていた。
21:52。 Exif情報によると有楽町駅近辺。車内の画像なので、掲載は自粛。
23:14。Exif情報と看板から、ほぼ間違いなく三鷹駅。
問題は、
- 出:(都)新橋
という記録の後が、
- 定:武蔵小杉
となってたこと。
記憶の断片は、
- どっかの駅(おそらく小伝馬町)で講師のじいさんに挨拶をしたこと
そのあとは、
- 川崎駅でタクシーに乗って、自宅前で料金払おうとしたら、運ちゃんに
「千円でいいよ」って笑顔で言われたこと(笑顔の意味は不明だが)
つまり、記憶とSuica/PASMOの記録をつなぎ合わせると、小伝馬町駅で講師と別れた後、都営浅草線・新橋駅を出て、どういう経路か全く不明だがなぜか三鷹まで行き、そこから小杉まで戻ってきて、さらに川崎駅に行き、そこで降りて自宅までタクシーで帰ってきた、ってこと。
※もちろん、川崎~自宅以外、タクシーに乗った記録はない(どんなに記憶をなくしても、レシートは財布に入ってるので)
いったい、どの経路で三鷹に行き、どの経路で小杉まで戻ってきたんだろうか?
21時頃には懇親会は終わったはずだが(ま、その時点の記憶もないのだが)、自宅に着いた時は24時を過ぎていた。
そして、どこかで踏みつけたのだろうか、スマホのディスプレイは無残なまでに破壊されていた。
以上、そんなとりとめも無い、教訓のカケラもない、ヨッパライの話。
で、何がエラいって、次の日(というか帰宅当日)、ちゃんと4時に起きて品川から“朝3”の新幹線に乗り、出張先の関西支店(新大阪)にちゃんと9時前に出社したってこと。
当日は、死ぬほどツラかったけど。
ほんと、金輪際、外で飲むのはやめよう。
いや、ホントまじで。