auショップで待たされ続けた夜
バッテリーがなくなる不具合
最近、昨年の夏から愛用しているauスマートフォン「LG isai FL (LGL24)」が、どうもこのところ調子が悪い。
バッテリーをしっかり100%まで充電してから床についたのに、翌朝はスッカラカンになる、という症状が数日おきに起きる。
朝の通勤電車はスマホで新聞を読むための貴重な時間なのに、「いざ使おうとしたらバッテリが“カラ”で起動しない」、そんなことでは困るのだ。
というわけで、逃げるように定時で会社を後にして、まいど御用達のJR東日本・横須賀線からもっとも近い、「auショップ 鹿島田」へ向かう。
先客は少ないのに
19時頃店に到着し、さっさと受付を済ませて、ガランとした店内で待つ。
「ラゾーナ川崎」とか、自宅周辺には他にもauショップはあるのだが、もともとこの店で買ったものだし、いつ来ても空いているので、この店を選んだ。
先客は3組。が、なぜか店員さんがふたりしかいない。
よって、延々と待たされる。
この時点で既に約40分が経過。この先客2組への応対は、いっこうに終わる気配がない。
左側は、小学生ぐらいの女の子が、母親と思われる茶髪の女性に「iPhone」を買ってもらっていた。
スマホってのは、「端末を買えば終わり」じゃなく、毎月数千円の支払いが発生するわけで、そんなモノにまでカネを払わねばならないイマドキの親ってのは、大変だなぁ、と思う。ま、私にはまったく関係ないけど。
右側の男性客は、「データがどうたらこうたら」「ICカードがどうたらこうたら」と言ってたので、故障か何かでデータがフットんだのだろうか。応対していたスーツ姿の店員さん(店長?)は、ずーーーっとどこかに電話し続けていた。
左側の若い店員さんは、走り回ったりして「急いでいるふう」を演出していたが、右側のスーツ姿の方は、のんびりマイペースというか、「後ろで客が待っている」ってことにまったく意識がないようだった。結局こちらのスーツ姿は、私が帰るまで、まだどこかに電話していた。なんだかなあ。
終始重苦しい雰囲気でやり取りしていたが、有名人でもあるまいし、たかがケータイのデータに、何をそんなに深刻になっているのだろうか。
「病院か!」
受付番号をゲットしたのが、19時01分。
その番号を呼ばれたのが、19時52分。結局、50分以上も待たされた。
思わず、若い店員さんに向かって開口一番、
「50分も待たされたよ~」「病院か!」
と言ってしまった。
真剣な表情で平謝りの店員さん。仕事とは言え、こういう態度が自然にとれる人は、スゴいと思う。私もキレてばかりいないで、見習わなくてはいけない。
そんな彼に絆された私は“コロッ”と態度を変え、ニコやかにスマホの不具合について話し始めた。ツンデレか。
とにかく、待ち時間が長すぎて、不具合なんてどうでもよくなってしまった。
- 使用していない、余計なアプリを消す
とか、
- データを可能な限り本体からSDカードに移す
とか、通り一遍な対処方法しか言われなかったし、修理に出すのも「代替機」のこととかいろいろ面倒なので、若い彼の話を真剣に聞く“フリ”だけして、カウンターに座ってから7分後には、もう店を後にしていた。
結局、「auショップ 鹿島田」の店内で、ずっと(スマホで)新聞を読みに行っただけだった。
いったい何のために、“逃げるように”会社を後にしたのだろう?