がんばれマツダ
トヨタより 日産より マツダが好き
現在は日産車に乗っている私だが、元々は工場見学のために広島に行くほどのマツダ好きである。スポーツマインドあふれるクルマ自体ももちろん好きだが、地方の(クルマメーカーとしては)小さな企業が、技術だけを拠り所に巨大メーカーに立ち向かう、そんな心意気が好きなのである。
(撮影:2007/09/14@マツダミュージアム)
なので、最近のマツダの好調ぶりはうれしい。現行アテンザやアクセラは本当にカッコいいと思うし、最新車種であるCX-3もかなり良さげだし、「カネ」と「置く場所」があるなら、新型ロードスターを予約したい(ないからできないけど)。
ウエル・ツー・ホイール
先日日経(日経産業新聞)に載っていた、マツダ会長の金井誠太氏を取材した記事にあった言葉。"to"を「ツー」って表記するのはどうかと思うが、内容は興味深かった。
- タンク・ツー・ホイール (Tank to Wheel)=ガソリンタンク→車輪
に対して
- ウエル・ツー・ホイール (Well to Wheel)=油井→車輪
つまり、
- CO2のことをガタガタ言うなら、クルマが走ってる時だけじゃなくて、
- EVなら電気を作るとこから
- FCVなら水素を作るとこから
という考え方。2, 3年ぐらい前から目に/耳にしていた考え方だが、言葉自体は初めて聞いた。でも私が無知だっただけで、”Well to Wheel”で検索すると、英語はもちろん日本語のサイトもたくさんヒットする。
数多あるサイトの中で、とりわけこの絵はわかりやすい。ちなみに「E85」とはエタノール85%混合のガソリンのことで、トウモロコシからエタノールを精製したりするのでトウモロコシ畑の絵が描いてあるようだ。勉強になるなあ。
出典はこちら↓
絵とグラフがすごくわかりやすい。ま、ジャパニーズよろしく、英語は読めないけど(笑)。
ガソリン/ディーゼル車のCO2排出量がEV/FCV並に?
上の日経の記事に話を戻すと、マツダが「SKYACTIV*1」で内燃機関の改善に心血を注いだところで、金井さんがいくら「『ウエル・ツー・ホイール』じゃけえの」と言ったところで、結局ガソリン車・ディーゼル車はEV / FCVの倍近いCO2を排出するらしい。
で、日経広島支局長・安西さんによる当該記事には
内燃機関の技術革新に舵を切っているマツダにとって課題を突きつけられた格好だが、それはあくまで現状の話。
とあり、「おっ、なんかまた新たな技術革新でもあんのかな?」と思わせるが、
スカイアクティブの針路を見通す金井氏にはマツダの内燃機関搭載車が遅くとも5年後には電気自動車やFCV並みのCO2排出量を達成するとの目算があるように見える
と、乱暴に言ってしまうと「金井さんを見てるとなんかそんな気がする」的な単なる安西さんの”印象論”で、なんらかの根拠を示している訳ではなかった。
もしかしてもしかすると、現時点では金井さんやマツダ広報部に口止めされているだけで、安西さんだけはとんでもないネタをつかんでいるのかもしれない。書きたくてしかたないけど書けないから、思わせぶりな表現で濁しているのかもしれない。
まあいずれにしても、いちマツダファンである私は期待している。
AT普及率がヒャクパーにならんとしているこの国において、多くのラインナップにMTを揃えている*2マツダに。
世界中のクルマメーカーが「自動運転技術」にヤッキになっている今日日、「自動運転?はあ?」というCMを堂々と流すマツダに。
がんばれ、マツダ!