賃貸マンション暮らしがヒャクパー電気自動車・日産リーフを試す(2):エクステリア・インテリア
今回から数回にわたって具体的なインプレッションを書く。
日産リーフ・インプレッション_エクステリア
私はもちろん評論家ではないし、車歴も多いわけではないのでたいしたことは書けないが、このテの記事の“お約束”としてインプレッションをざっと書いてみる。
「クルマの印象は直前に乗ったクルマで変わる」とはよく言われることだが、私の場合は多くが自車である現行スカイラインクーペ(CKV36)との比較になりがちなのはご容赦願いたい。
というワケで、まずはエクステリアから。
フロント側/サイド側
決して「カッコいい」見た目ではないだろう。ま、カッコうんぬんを語るクルマでもないだろうけど。「未来感」もそんなにないし。
「カエル顔」なのは先代マーチ辺りからの日産お得意のコンセプトを継承しているのだろうか。
実際に見て触ると、ライトが異常なまでに上方に張り出しているのは、空力的な効果を狙っているのだろうか。
私は普段スカイラインクーペという(現代のクルマとしては)車高が低め(1,390mm)のクルマに乗っているので、「ずいぶん車高が高いなあ」という印象。
でも今日日は私の感覚の方が“特殊”なのであって、この車高(1,545mm)の方が一般的なんだろう。
また、自動車関連サイトでは「大きい」と言われているが、車幅(1,770mm)や車長(4,445mm)がスカイラインクーペより小さい(車幅が-50mm、車長が-210mm)ので、個人的には気楽に運転できる。
リア側
フロントはあまり好みではないが、リアのデザインはワリと好き。バンパー周辺の“こんもり”してる感じもワルくない。
ドアはフロント側・リア側ともに300万円台のクルマにしては薄っペラで安っぽい感じがするのに対して、ハッチは比較的“重み”があって、かつカッチリしている。
ひとつ「中途半端だなあ」と思うのは、ウインカーがLEDではなくフツーのバルブである点。コスト的な問題なのだろうが、消費電力の点で有利かつ“未来感”もアップするLEDの方が、商品価値は上がると思うのだが。
充電用ポート
右がフツー用、左がお急ぎ用。リッドを開けるとLED照明が点灯するのが親切である。
営業さんから充電方法については詳しく説明してもらえなくて(まあ私も聞かなかったんだけど)ちょっと不安だったが、やってみたらぜんぜんカンタンだった(※詳細は別記事で)。
ボンネットの中
ガソリン車の感覚で眺めるとボンネットの中とは思えない。すごくスカスカな感じもするし。
太いのや細いのや、何かのパイプ類が、工場の隅っこに置いてある何かの制御装置みたいな・・・うまく例えられないけど、まあとにかくちょっとヘンな感じ。
日産リーフ・インプレッション_インテリア
インパネ
インテリア全体はものすごくオーソドックスだが、インパネはさすがに電気自動車に特化している。
インパネ中央に常に「バッテリ残量」が表示されていて、否が応でもそれを気にせざるを得ないようにデザインされている。
また、インパネ上方の最も目に入る位置にかなり大きめなデジタル表示のスピードメーターが配置されていて、“電費”にとって重要なファクターである車速にも常に気を遣わざるを得ないようになっている。
私はついついスピードを出しすぎてケーサツのご厄介になることが多いので、そんなアホにとっても、このスピードメーターは良いと思った。
ハンドル
ハンドルそのものの質感は高い。
だが、チルトはできるがテレスコはできないので、(私の場合ほとんどの車種でそうなのだが)「脚」にシートを合わせるとハンドルが遠く感じる。
このブログでも何度か書いているが、「チルト」はもちろん、「テレスコ」も必須だと思うんだけどなあ・・・。なんでそんな肝心な所でコストを削ろうとするのかがわからない。
シフトノブ(セレクトレバー)
日産リーフ関連のサイトでは「セレクトレバー」とか「シフトノブ」とかって表記してあるけど、「レバー」ってより「スイッチ」だろう、これは。
「ノブ」っていうのも・・・カタチは確かにドアノブみたいだけど・・・いや、でもそう考えたら「ノブ」が一番ふさわしい気がしてきたので(笑)、以降は「シフトノブ」と表記する。
- ┛:リバース
- ━:(長押しで) ニュートラル
- ┓:ドライブ、もう1回操作すると[Bモード]
- 中央のボタン:パーキング
機能や操作タッチは、プリウス(5年程前に1日だけ借りて乗っただけだけど)のヤツとほぼ同じ。カタチはあっちの方が断然カッコいいと思うけど、「パーキング」ボタンが一体化されている点では当該ボタンが「別添」のプリウスより操作しやすい。
パーキングブレーキ
前期型は「日産初の電磁式」だったとのことだが、不都合・不具合があったらしく、私がお借りしたMC後の型は何の面白味もない「足踏み式」である。
私は普段マニュアル車に乗っているので、クラッチの位置に近い所 *1 にパーキングブレーキがあるワケだが、解除してしまえばペダル部分は上方に“浮いている”ので、間違って踏むことはさすがにない・・・って当たり前か。
まあ個人的には、パーキングブレーキはやっぱり「ハンドレバー式」が一番しっくりする。
シート:フロント
私がお借りしたグレードのシートは、一般的なファブリック。同じ日産車だからか、座った感じやカラダのフィット具合もスカイラインクーペに似ている。
ただ、スカイラインクーペのシートは本革なので、(着ている服の生地にもよるが)その「適度に滑る感じ」がない、「ぜんぜん滑らない」ファブリックの座面にはどうも慣れない。そう、これはただ“慣れ”の問題なのだが。
シート:リア
リア側のシートは、シート下にバッテリが格納されているため、座面が高めになっている。よって車高のワリには頭上のスペースは狭い。身長176cmの私が座ると、ゲンコツひとつ分(フジトモ流)。
足元はフロントシート下に「足を入れるスキマ」は空いているが狭いため、ぶ厚いブーツ等を履いていると入らないだろう。
トランク
トランクはこんな感じ▼。
ヨコの出っ張りが少々気になるが、クーペ乗りの私からすると広大すぎるスペースである。
それにしても3,774,152円のクルマにしては内装がショボすぎる。もしかすると“インフラ代”もココから出ているのだろうか。
ナビ
営業さんが「いろいろ遊んでみてください」と言っていたし、自分でもいろいろ遊べると思っていたのだが、期待してたほどはイジリ甲斐がない印象。
当然のことながらEVならではの機能は充実してるけれど、
こちらの記事 ↓ にあるような
- 目的地到着時のバッテリ残量を予測する機能
- 目的地到着までバッテリが持たない場合に充電スポットを案内する機能
は、ざっとイジっただけでは見つけられなかった。いま借りてるクルマのナビにも、これらの機能は用意されているのだろうか。
それも含めて、今日もいろいろ確認するために乗ろうと思ってたのだが、20時頃からずっと川崎は暴風雨。なのでさすがに自粛した。借りモノにキズでも付けたら大変だからね。
というワケで、実際に乗ったときの印象はまた明日以降に。
(つづく)
*1:さすがにクラッチと同じ位置にはない