アルファメディック・クリニックは捨てがたいが~健康診断2018
毎年11月の恒例イベント、健康診断。年に一度しかないイベントは、記録しておくと何かと役に立つ。今年(2018年)も、去年と一昨年の記事が役に立った。
戸塚に引っ越した一昨年からは毎年(川崎に健康診断に行くのは今年で最後かもなあ)と思いながら書いていたのだが、結局今年も同じアルファメディック・クリニックで受診したので、見聞きしたことや感じたことを記録しておく。
安全運転の理由
一昨年は午前6時5分、昨年は6時41分に拙宅を出た、とブログに記録がある。一昨年は早過ぎ、昨年は気持ち遅めだった。だから今年は間を取って?、6時25分頃拙宅駐車場を出た。フツーに行けば、まいどの休憩所=川崎テックセンター2階に7時ちょい過ぎ頃着く計算である。
が、首都高横羽線に入ってすぐ、東神奈川出口の手前で渋滞が始まった。土曜日の、午前6時台だというのに。時間帯や進み具合から察するに、おそらくは事故渋滞だろう。
横浜新道から首都高横羽線へは、おとなしく左端 (第1通行帯) を走り続ければ、ほとんど車線を変えることなく、料金所のETCゲートから合流までスムーズに通行することができる。そこでいつも思うのだが、無理かつ無用に追い越しをかけて、1台でも前に出ようとするヤツが多過ぎる。どうせそのテのバカが、ヘタなくせにムリな運転をして事故ったのだろう。
矢印の方向からすると、カーナビさんは浅田出口で下りることを想定していたらしいが、動かない自動車専用道路ほどストレスが溜まるものはない。よって迷わず、子安出口で下りた。おかげで40分もあれば着けるところを、51分もかかってしまった。
▲まいど御用達三井のリパーク:川崎幸町1丁目第2が奥の方しか空いてなかったため、駐車にも時間がかかって「走行時間=53分」
自分の運転スキルやその日の体調、そして周囲の車両の動きを含めた道路状況。それらを冷静に分析・判断せずに、惰性で運転するから事故るのだ・・・まあ私の場合は、もうこれ以上バンパーに飛び石キズをつけたくないから飛ばさない。ただそれだけなのだが。
まさかのローソン
想定より20分近くも遅く、川崎テックセンターに到着。去年はなかった、「ローソン」のデカい看板が目に入った。「2F」の文字と矢印付きの看板が。
(ああ、あのだだっピロいフロアにローソンができたのか・・・)
これもまた去年まではなかった、ずいぶんリッパなフロアガイド(それにしてもテナントスカスカ!)の奥に店舗らしき「屋上屋」ならぬ「建物内建物」が見えた。
採算が取れなかったらソッコーで撤退できるようにだろうか、フロア内にプレハブ(?)で店舗が設けられていた。
(へえ・・・こんなやり方もあるんだなあ)
感心しつつも、健康診断前ということで無論飲み食い厳禁である。コンビニができたところで私には何のメリットもない。
土曜日の川崎テックセンター2階フロアは、ソファやイスがあるのにヒトケがないところが好きだった。健康診断前の時間ツブしには最適のスペースだった。
だが恐れていたとおり、コンビニができたことで店舗前がイートイン (アウト?) スペースになり *1、7時45分頃には7、8人の人間が集まってきてしまった。
(あーあ、誰もいない感じが好きだったのに・・・)
番号札を取りましょう
“にぎやか”な場所に用はない。例年より10分早めに、8階フロアに向かう。
7時50分少し前。「アルファメディック・クリニック」の閉ざされた入口手前に置かれた丸イスには、先客がひとりいた(なのでそこの写真は撮れず)。
午前7時57分。定時よりやや早めに“開店”。というワケで、ゲットした番号札は「2番」。いままででもっとも若い番号である。
どんなに早く来たところで、受診が始まるのは8時30分である。それは変わらない。待っている間はヒマなので、受付に来る人間たちを観察していた。
(※写真はイメージです)
それにしても、相変わらず番号札を取らないヤツの多いこと。その度に受付のおねえさんたちは手を止めて「番号札をお取りください」と注意しなければならない。あまりの多さにアホらしくなって途中で数えるのをヤメてしまったが、6人ぐらいいたんじゃないだろうか。
過去記事によれば昨年は30代の“若者”が多かったようだが、今年は50代後半~60代がほとんどだった。やはり若者たちは予め施設名で検索をして、この超人気ブログの記事を読んだのだろう。みな一様に「番号札排出マシン」に真っ先に手を伸ばしていたが、ジジイたちはそもそも情報を得ようとさえしないだろうから、せっかくのブログによる情報発信も何の意味もなさない。いっそのこと、入口手前の通路を塞ぐようなデカい看板付きで番号札排出マシンを置けばいいのに、と思った。
来年の4月でヘーセーは終わる。あなたたちが生きてきたショーワは、さらに遠い昔になる。いい加減ジイさんたちには、世の中のシステムに馴染んで欲しいもんである。
土曜日は“穴場”なんです
まだ8時30分にはなっていない頃、「受診開始」の呼び声。前方に座っていたおっさんども(私もおっさんだが)がチンタラしていたので(呼ばれた時の初動が遅れるので、私は新聞・雑誌は読まないのだ)、真っ先に受診フロアに移動する。一番乗りだ。
が、いっこうに名前が呼ばれない・・・名前と言えば、今日ビ名前で呼ばれるのって町医者とココぐらいじゃないだろうか。いまやどんな施設でも、囚人ヨロシク「番号」で呼ばれるのがフツーなのに。閑話休題。
まあそんなことを考えながら、受付は2番目だったのにぜんぜん呼ばれないことにイラつき始めた頃、フロアいちばん奥の「採血カウンター」から、モノゴコロついてから40数年、聞き慣れた名前が聞こえた。アルファメディック・クリニックでの健康診断も、今回でもう10回目。もはや顔なじみのおばさんが、遠くから私の名前を呼んでいた。
おばさん「そんなイヤそうな顔して来ないでくださいよ~」
私「いや、向こう(中央カウンター)で呼ばれると思ってたんで」
そんなやり取りで始まった会話は、“血を吸われる”間つづいた。
お「今日はお休みなんですか」
私「はい休みです」
お「あらお休みなのに・・・わざわざごくろうさまです」
私「土曜日の方が空いてるんで」
お「そうなんですよ、土曜日は“穴場”なんです」
私「アナバって(笑)」
お「土曜日は予約を絞ってるんですよ」
私「へぇーそうなんですか」
これは10年目にして初めて聞いた情報である。どおりで去年も今年も、受診開始を待つ間に採番された番号札がきっちり「20番」だったわけだ。20人の枠に入るには、早めの予約が必要である。来年もここに来るかどうか。できるだけ早めに決めなければならない。
お「(吸血が終わった後)痛みとかないですか」
私「ぜんぜんないです、カンペキです」
お「あら、ありがとうございます(笑)」
過去の記事でも書いたかもしれないが、前の会社で御用達だったヘルチェック@横浜では、血管を見つけるのがドヘタな、ド新人と思しきおねえちゃんに両腕を注射痕だらけにされたことがあった。その時の悪夢に比べたら、このおばさんはまさに「白衣の天使」である。
話をしていたせいもあるのか、今年はちっとも痛くなかった。なんでも若けりゃいいってもんじゃあないのだ。
初めてのイチバン
健康診断の受診者のココロエは「ひたすら受診マシーンと化すこと」である。看護師 (なのか?) の指示を的確に把握し、それに忠実かつ迅速に動く。そうすれば、診察は早く終わる。
例えば、胃部X線(通称「バリウム」)での「台の上で横になったまま3回まわれ」というのは、50を過ぎた老体にはもっとも過酷な“指令”だが、私は軽やかにクリアしてみせた。
そんな甲斐もあってか、はたして、今年の面談予約番号は「1番」であった。
この施設では受診終了後に医師との面談があるのだが、その順番が1番、つまり「いちばん早く診察が終わった」ということである。
確かに、診療科目間の待ち時間が今年はほとんどなかった。おそらくはこの超人気ブログ(もういいですかそうですか)で、毎年アルファメディック・クリニックでの出来事を書いている、いわば「広告塔」である私と知っての優遇措置であろう。
面談室の前で医師の登場を待つのは、10年目にして初めてである。
今年の担当医は、残念ながら顔なじみの佐藤医師ではなく(もしかしてやめちゃったのだろうか?)ずいぶん若いおにいちゃんであった。
佐藤医師はレントゲン写真やエコー写真を見せながら「完全な脂肪肝ですね」なんて突き放しつつ (※酒をヤメる前の話ね)、「でも胃はものすごくキレイですね」とアゲるという見事なツンデレぶりを見せてくれたりしたものだが、おにいちゃん医師は「後ほど専門の先生から詳しい解説がありますから」と言っただけで、レントゲンやエコーの写真を掲示することさえしなかった。
アルファメディック・クリニックは何を考えているのだろう。何のスキルもないただのコゾーを、白衣だけ着せてイスに座らせときゃいいとでも思っているのだろうか。
ひととおり受診結果をサラッと読み上げた後、「何か質問はありますか?」とだけ聞かれた。相変わらずLDLコレステロール値が高めだったので、「どうすれば下げられるのか」と聞いたら、
おにいちゃん「体重を落とせば下がります (キリッ)」
しゅーりょーー・・・いや、去年より体重が増えたとは言え、そこまでデブじゃねえし。BMIはギリ標準値だし。そういうことじゃねえんだよ、オレが聞きたいのは。
面談は、ものの45秒で終わった。
ニッポン最速
面談が一瞬で終わったので、午前9時30分前にすべてのタスクが完了した。通称「バリウム」も腹部超音波も、レントゲンも心電図も何もかも含めて1時間である。このスピードはちょっとスゴい。きっと日本最速だろう。
そのぶん待ち時間が長くなった。レストラン「アルファ (仮称)」の“開店”は10時なのだ。田舎の道の駅じゃあるまいし、もうちょっと早めに開けてくれてもいいと思うのだが。
そうまでして柿を食わせたいのか
午前9時58分。ややフライング気味で店内に入る。なに、壁の時計は10時を指していた。道義的には何の問題ない。無事いつもの、窓際の席をゲットする。
それにしても窓ガラスが汚い。このビルは、窓掃除というものをしないのだろうか。そんなことだから、テナントが入らないのだ(※この記事、上から3番目の写真参照)。
汚い窓に萎えつつも、ビルの狭間からKANTOモータースクール川崎校の教習風景を見ながら食事をするのが、例年の“慣わし”なのだ。何人もそれをジャマすることはできない。
ちなみに写真奥に広がる街並みは、この国有数のフーゾクシティ・堀之内である。健康診断後といえば、昔は必ず・・・いや、この話はやめておこう。公序良俗に反するので。
2018年秋のメニューはご覧のとおり。
デザートが柿じゃなくてよかった・・・これまた過去に書いたかもしれないが、実家には柿の木があってガキの頃吐くほど、というか食べ過ぎてホントに吐いたことがあるので、もう柿は食べたくないのだ。
と安心していたのもツカの間、奥の左から2番目の小鉢に入ったサラダ的なモノをクチにしたら、なにやらヘンな味がする。これはもしや・・・メニューを見ると、思いっきり「柿」を冠していた(「柿の胡麻クリーム和え」)。
サラダ的な見た目でダマしやがって。そうまでして柿を食わせたいのか。
このスピードは捨てがたいけれど
去年の健康診断で感じた
まるでこの1年が、なかったようにさえ思えた。
- 健康診断で2017年の時を思う - 遠くへ、もっと遠くへ
という不思議な感覚は、今年はまったくなかった。何かを感じる前に、あっという間にすべてが終わった。ちょっと「受診マシーン」に徹しすぎたのかもしれない。
アルファメディック・クリニックでの受診も10回目。もはやベテランの域である。来るのは1年おきでも、私のプアな脳ミソでも、「どこに何があるのか」もうすっかり覚えてしまった。最速1時間という受診スピードや、あまりおいしくないとは言えタダで食事が出るのは捨てがたい魅力だが、慣れすぎるのもおもしろくない。検便とか検尿とかの面倒や、吸血とかバリウムによる便秘とかの苦痛も多い健康診断である。せめて何らかの楽しみはあった方がいい。
こう書いていて改めて気づいた。移動だけで、往復約2時間もかかっているのだ。
拙宅に帰り着いたのは、午前11時30分頃。拙宅を出たのが6時25分なので、全体で実に5時間もかかっている。これでは、「受診時間=1時間」というスピードの魅力も霞んでしまう。
3月の墓参りツーリング以降、「ムダな移動時間は、人生にとってもムダなんじゃないか」という思いが消えないのだが、これもまあ、ムダっちゃあムダだなあ・・・。
*1:消費税率が10パーになったら、やはりここは「イート“イン”スペース」だとは見なされないのだろうか