秋田なまはげツーリング2016:1日目 (前篇)

1日目は「移動日」なので、たいしたトピックはない。

ま、いつものツーリングと大差なく、基本的にはひたすら海岸線を走り続けていただけなので、3日間を通じてそれほどの話題はないのだが、ないなりにネタをヒネり出して記事を書くのが、このブログの“流儀”である。

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M109Rの“クソ重さ”と“ド低さ”にビビる

2016年9月2日、普段なら上野東京ラインまたは横須賀線の車中で揺られている金曜日の午前6時44分、拙宅を出た。

が、ちょうど40日ぶりに跨がった「スズキ・ブルバードM109R」の様子がおかしい。タイヤを換えたばかりなのに *1、やたらと不安定で、挙動が心許ない。なんかヘンだな・・・

・・・数十秒ほど走って気づいた。おかしいのはM109Rではなく、私の方だ、ということに。

7月下旬から、平日は毎日「ヤマハ・NMAX」で駅まで通勤している。なのでカラダが、「125ccスクーター」であるNMAXにすっかり馴染んでしまって、「1,783ccハイパフォーマンス・クルーザー」では、違和感ありまくりだったのだ。スクーターに乗っていない頃は、3ヶ月ぶりにM109Rに乗ってもさほど違和感はなかったのだが、人間のカラダってのは不思議なものだ。

何が違和感の原因なのか。それは、「車重の重さ」と「シートの低さ」だ。

  • 車両重量
    • M109R=405kg  ※車検証 [車両総重量] 記載値
    • NMAX=127kg
  • シート高
    • M109R=705mm
    • NMAX=765mm

ほぼ「無意識」と言ってもいいほど、特に意識しなくても自然にヒラヒラと車体を操れるNMAXに対して、M109Rはしっかりと意識して体重をかけないと、思った方向に動いてくれない。60mmも差があるシート高によるアイポイントの低さも、「動くパイロン」たる道路上を埋め尽くすクルマ達との“間隔の感覚”を狂わせる。

そんなわけで、拙宅近くの国道1号、および環状八号線のクソ渋滞をスリ抜けするのが、ちょっとコワかった。

しかしまあ環八っつーのは、休日も平日も朝も夜も関係なくいっつも混んでるのに、いつまで経っても、なんで何の対策も取られないのだろう。電柱を地中に埋めるよりも、環八を「片側5車線」にでもする方が先だろうに。

 

谷川岳PA (下り) の変貌ぶりに驚く

拙宅を出てから3時間近く走り続け、関越トンネルの手前まで辿り着く。そこにある「谷川岳PA (下り)」で最初の休憩をする。

確かここは、二輪用駐車スペースはなかったはずだ・・・。
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そんな古くさい昔の記憶に基づき、ガラガラの大型用駐車スペースに停めてみる。平日の、ガラ空きパーキングエリアは気持ちがいい。f:id:ToshUeno:20160902092734j:plain

昔は「トンネル館」なる意味不明な資料館があって、(誰がわざわざ、こんなトコの資料館見るんだよ)と思っていたが、いつの間にか無くなっていて、施設もすっかりキレイにリニューアルされていた。
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写真▼右手に見える、こういった「ちょっとした休憩スペース」が、私のように長居しない人間にはとてもありがたい。f:id:ToshUeno:20160902092226j:plain新しい施設にすっかり気分良くなって走り出したら、建物の奥にリッパな二輪用駐車スペース (もちろん屋根付き) が新設されていた。すばらしい。

よほど“モヨオして”いない限り、ここは「スルー対象PA」だったが、これからは積極的に立ち寄ることにしよう。

 

「波乗り発祥の浜」でひと笑いする

山形県内の海沿いを走っていると、突如としてホテルと思しき高い建物群が現れた。(お、海辺の温泉街か・・・いいねえ・・・)なんて思いながらのんびり流していると、 何やらおかしな像が目に入る。こういうのは大好物だ。
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このおかしな像の右側に、f:id:ToshUeno:20160902140012j:plain読みにくい文字が刻まれた石碑があって、
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そこには、

   1900年になると、板を使わず体だけで波に乗る、所謂湯野浜流波乗りを、若者達が完成させたのです。高度のテクニックが必要でその美しさと豪快さは日本一と言われました。

と書かれていた。

「板を使わず体だけで」って(笑)。それは単に「泳いでいる」、あるいは「波に紛れている」ということになるのではないのだろうか。カラダを反ったからと言って、キレイに波に乗れるものなのだろうか。それとも、当時はフンドシだったと思うが、いい感じにハミチンして、チポをフィン代わりにでもしたのだろうか。

そして、周辺の海はほとんど波もなく、至って静かだった。
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こんな静かな海で、はたして「波乗り(笑)」などできたのだろうか。それとも昔は、もっと荒々しい海だったのだろうか。さまざまな疑問は尽きない。

私には到底“マユツバモノ”にしか思えない「湯野浜流波乗り」だが、「You Know? 湯野浜」というダジャレも粋な、湯野浜温泉観光協会のこのサイト▼も、

www.yunohamaonsen.com

   日本で最初のサーフィンは、ここ湯野浜海岸から始まりました。

と言い切って憚らない。

山形県は庄内地方の方々の、独創性溢れる「波乗り伝説 (※『作り話』とも言う)」にひと笑いしつつ、ツーリングは続いた。

 

遊佐町の道の駅で小さな便器に目を見張る

「食」というものにまったく興味のない私にとって、「道の駅」とは単に「トイレ休憩をする場所」である。つまり、何もモヨオさなければ、そこに駐まることはない。

が、今回のツーリングは「Googleローカルガイド」としての使命(笑)があるので、道中にある道の駅にはすべて立ち寄った。

ここ「道の駅 鳥海 ふらっと」のある遊佐町は、3年前の11月、「西浜キャンプ場」を借り切って一泊したとき (つまり、あまりに時期外れで他のキャンパーは皆無だったのだ) 、そのあまりの寒さに死ぬ思いをした、思い出の地である。
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ここは西浜キャンプ場のすぐ近くなので、3年前も当然マヨコを通ったはずだが、行きも帰りもモヨオさなかったのだろう、こんな施設を見た記憶はまったくなかった。

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この写真▼の奥に「の駅 ふらっと」と見えるのはラーメン屋、「ほっほ」はパン屋で、写真の左手側にも食べ物屋が並んでいた。
f:id:ToshUeno:20160902151031j:plainこの日は平日でご覧のとおりガラガラだったが、これだけ「食」が充実していれば、休日はさぞや賑わうことだろう。

そんな「食」が充実した「道の駅 鳥海 ふらっと」で私がいちばん注目したのは、この写真▼左端の、小さな小便器だ。
f:id:ToshUeno:20160902151201j:plainこんなに小さな小便器は初めて見た。しかも、水洗用のセンサーもちゃんと低い位置にセットされていて、芸が細かい。

ここでふと疑問に思ったのが、便器の上に取り付けられている黄色いバーである。

これは「ここに掴まって用を足してね」ということなのだろうか。フツー、男性がこのような小便器で用を足すときは、片手または両手でズボンおよび下着を押さえると思うのだが、子供はベロンチョとズボンと下着を下ろして、この黄色いバーに掴まって用を足すのだろうか。

私には子供がいないし、昔のこと過ぎて自分自身の幼少の頃の記憶もまったくないので、このバーの“意図”がよくわからなかった。

(つづく)

 

*1:ま、換えてから40日間も乗ってなかったんだけど