オロかな自転車乗りを減らす方策を考える(2)
「自転車乗りにルールを徹底させる」ために
こんなタイトルにしておきながら、実は具体的なアイデアは何もないのであった・・・。
ひとまず、ありきたりな(よく言われがちな)対策から列挙していこう。
自転車免許の導入
いきなり「非現実的」な話で恐縮だが、たまに「極論として」メディアやネットで見聞きする意見なので。
私が補助輪なしの自転車に初めて乗ったのは、5歳のときであった。実家は裕福ではないが庭だけは広いので、何度も転びながら、庭でひとりで練習した。おふくろさんは手助けするでもなく、ただ玄関先に立って見守ってくれていたことをよく覚えている。
めでたく乗れるようになった私は、マイ自転車を駆って3kmほど離れた友達の家に遊びに行った。たった「3km」だったが、「そんな危ないマネをするんじゃねえ!」と、親や保育所の先生(保母さんね)にスゲー怒られたこともよく覚えている。
まあそんな幼少期の思い出はともかく、「例えば5歳の子供にも免許証を持たせるのか?」って話である。ま、あり得ない話だ。
自転車専用レーンの設置
この件については今回の道交法改正でもまた、
自転車専用レーンの設置もままならないのに法規制ばかり厳しくするのはいかがなものか?
などと、したり顔でテレビカメラの前で語るヤカラがいた。この国のインフラは老朽化が著しく、課題山積なのである。たかがチャリンコだけのために、使うカネなんてないのだ。
この人▼の論調は少し違うけど、ありがちな話の流れでオランダの例を挙げている。
オランダなんて参考になんないよ。歴史も風土も文化も、そしてカラダの大きさも、何もかも違いすぎる。もちろん、私は一度も行ったことはないけど(笑)。
そもそも自転車専用レーンが本当に意味があるのか、私はハナハダ懐疑的である。なぜなら、ほとんどの人がルールを守らないから。
せっかくの自転車専用レーンに路駐するアホは言語道断だが、アホは必ず一定の数存在するのが世の中だ。クルマがレーンをフサいでいたら、じゅうぶん安全を確認して車道に出るなり、徐行して歩道に入るなりして走るべきなのに、そんなことをせずにそのままのスピードでレーン外に出る人がほとんどだろう。
また、もし歩道の方が少しでも走りやすかったら、そりゃみんな歩道を走るだろうし、歩道と同じレベルで自転車専用レーンを設置するなんて、これまた非現実的なハナシだろう。
ちなみに、私が毎日通る横須賀線新川崎駅から南武線鹿島田駅の間は、去年の秋頃(だったかな?)歩道が拡張されて、ものすごく歩きやすくなった。すばらしい。
で、途中まで「歩行者専用レーン」と「自転車専用レーン」に路上が色分けされているのだが・・・出典:新川崎ライフ-鹿島田・新川崎間の歩道が新しくなりました♪
鹿島田駅前(南武線踏切手前)まで行くと、道路を横断する歩行者が多いためか自転車専用レーンがなくなり、「自転車(は降りて)押して歩け」と書いてある。
「そんなこと書いても意味ねえのになあ・・・」とは思っていたが、案の定、自転車を押して歩く”奇特な人”など、今までひとりも見たことがない*1。
しょせん、日本の自転車乗りの意識なんて、そんなモノなのだ。
(本日、眠くて仕方ないので、以降は明日へつづく)
*1:もし「ワタシはいつも降りて歩いてるよ」という方がいらっしゃったらお詫びいたします