忘年会が断れないあなたへ
ただシンプルに断ればいい
お悩み事解決系のサイトなどで、「忘年会をうまく断る良い方法はないか」なんて記事を、ときどき目にする。
何をそんなに悩むことがあるのか、私にはよくわからない。
出欠のお伺いには堂々と「欠席」と返し、理由を尋ねられたら、シンプルに「行きたくないから」と言えばいいだけである。何の問題もない。
忘年会はその名のとおり「年を忘れる会」なので、あなたが出席しようが欠席しようが、そんなこともみんな忘れてしまうのである(たぶん、きっと)。
なぜ忘年会に行きたくないのか
ではなぜ、忘年会のような大人数の飲み会に行きたくないのか。
私の場合は「そもそも団体行動がキライだから」という理由もあるが、どうせ高い金を払って酒を飲むなら、好きな人とだけ、「実のある話」をしたいと思うからである。
私がここ数年「心の拠り所」としている、諸富祥彦・明治大学文学部教授のコラム
で、教授は次のようにおっしゃっている。
例えば、僕の場合、8人以上の飲み会には原則として参加しません。
深い話ができませんからね。4人が限界です。
有名私立大学の教授先生と私ごときのしがないサラリーマンとでは、「深い話」の中味も月とスッポンほどの差があるとは思うが・・・
要は、大人数の飲み会になると必然的に何人もの人たちと会話しなければならず、話し下手な私は、当たり障りのない話題に終始してしまい、あげくの果てには周りに誰もいなくなって、「気がついたら独りで飲んでいる(苦笑)」という事態に陥ってしまうからである。
忘年会の出欠は出世に響くのか
そう考えると、齢48にして「ペーペーリーマンで良かった」と思わなくもない。
エラくなったら、社内だけでなく、取引先との忘年会にも出席しなければいけないからだ(いくらなんでも、お客様には逆らえない)。
忘年会に出れば、エラくなれるのか(まさか!)。
忘年会に出ないから、エラくなれないのか(もしかすると?)。
結論としては、
- 「忘年会ぐらい出ておかないと出世に響く」
- 「忘年会に出ないと仕事がやりにくくなる」
と思う人は出席すればいいし、
- 「出世なんてどうでもいい」
- 「飲み会と仕事は全然関係ない」
と思う人は堂々と欠席すればいい、というところに落ち着くだろう。
世間にはこんな▼本もあることだし、
出世する人は一次会だけ参加します ―会社人生を決める7つの選択 (日経プレミアシリーズ)
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「ペーペーのおっさんが何を言っても、説得力がない」ということに、ここまで書いて、ようやく気づいたのであった(哀)。